2013年2月16日土曜日

大津市コンプライアンス推進室、大津市教育委員会と法務省人権擁護局

大津市のある小学校の新入学説明会資料に学校給食のことについては、わざわざ別紙も設けて学校給食法に基づき・・・支払ってくださいねって感じの説明があったが、PTAのことは縦横数センチの枠内に会費額と引き落とし月の60文字程度しか記載がなかった。別紙もなかった。学校に連絡したら、落丁ではなく、追加の資料はなく、4月子どもの入学と同時に保護者はPTAに入会とみなされ、5月には会費が引き落とされるということだった。

このような状況について、何本か電話で問い合わせをした。

◆法務省人権110番
 日本国民には憲法に保障された基本的人権があって、任意団体に入会するかどうかは個人の自由意志によるものであって、何の説明もなく子どもの入学をもって親はPTA会員とされ、会費をとられるという現状は人権問題にはならないのでしょうか。
 (対応してくださった方は新人さんだったようで、上司と相談の上、返事するということになった)

 2月13日大津地方法務局の人権擁護課?に電話をした。上司だという方が対応してくださった。

 「部下から相談を受けています上司です。●●さんの個人情報はこの課から外部に漏れることは一切ありません。」と前置きをされて、一般的なPTAのお話とか、最近のPTAに関する相談が増えてきているということなどをお話になられて、、、ボクがまとめますが、

 結論 「人権問題です」ということでした。

 ということは、学校は新入学児童全員の全保護者に対して人権問題となるPTA自動入会を実行しようとしていることになる。
 これは由々しき問題だと思う。我が子が通う学校の校長以下先生がたは、人権ということに関して無頓着だったり、人権軽視であったりするのだろうか。親として不安でならない。

◆大津市教育委員会

 中2自殺問題で日本全国に悪名を轟かせた大津市教委。大阪府の桜ノ宮高校体罰(生徒自殺)問題をめぐって批判されていた大阪市教委の対応を評して、「大津市教委よりまし」って引き合いに出されているところだ。兎にも角にも、隠蔽体質の総本山か教育界のガンといわれるているところだ。

 そこが管轄する小学校に新入学させないといけない我が身がつらい。かといって、引越しなんてできないし。

 学校を指導してほしい案件ということを話したら、学校教育課に電話を回された。

 先の事情を話して、学校長にPTAは入退会自由な任意団体であること、入会するか否かによって子どもが差別を受けることはないこと、少なくともこの2点を含めて説明責任を果たすように指導してほしいと言った。

 「PTAのことは、各学校に任せている」

 中2自殺問題で第三者委員会の報告書が出たが、市教委は学校へ丸投げという一節とまったく同じだと思った。あぁやはり、第三者委員会の報告書を真摯に受け止めると言った教育長のコメントは、言葉だけで、体質というのは変わってないんだなぁと感じた。

 各学校で対応が違ってもいいのか?教育の機会均等ってことからちゃんと説明するように大津市内の小中学校に指導すべきではないかと申し上げた。上司と相談して・・・って感じだった。
 この上司と相談してというのは、大津市教委の場合、逃げ口上に聞こえる。教委とPTAはずぶずぶの関係なんだろうし、PTA利権を潰すと自分たちの再就職先に影響するから口出しできないんだろうか・・・と小説家のようにいろいろ妄想してしまうのは、ボクだけだろうか。



 ボクは、こんな人権無視のPTA入会方法を愛する息子に残しておきたくない。
 ボクは、愛する息子に、相手の人権だとか自由だとかを尊重できる人になってほしいと願う。
 ボクは、知らずに入会とされ、前例通りにやっているだけの役員さんとかに何の恨みもない。


◆大津市コンプライアンス推進室

 上記事情を話して、学校は学校が配布した資料の説明や、引き落とす金額について説明する責任はないのかと聞いたところ、

 結論 「学校は説明する責任がある」 ということだった。 

 大津市教委にしっかり説明責任を果たすように、コンプライアンス推進室からも言ってほしいと申し上げたが、回答は・・・ はっきりしないものだった。

 今まで、このような内容を行政や市教委に訴えた人はいなかったのだろうか。多くの意見や度重なる意見が寄せられていれば、横浜市や千葉市のように、行政のHPでPTAは入退会自由な任意団体だと掲載されるとおもうのだが、子どもを人質にとらているような状況なので声を上げにくいんだろうか。

 横浜市がPTAは入退会自由だと明記しているページhttp://cgi.city.yokohama.jp/shimin/kouchou/search/data/24001826.html
 千葉市がPTAは入退会自由だと明記しているページ
http://www.city.chiba.jp/shimin/shimin/kocho/shiminnokoe/h23/1823.html

 



2 件のコメント:

  1. はじめまして、あゆこといいます。
    私も滋賀に住み、PTAに悩まされ退会しようと思っています。
    私も人権110番に同じ内容を質問したところ
    「人権侵害と言うのは難しい」
    と回答されました。
    回答者によって異なるのでしょうか?がっかりしています。

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  2. あゆこさん はじめまして。
    >PTAに悩まされ退会しようと思っています。
    とのこと。どのような状況か分かりかねますが、PTAが原因で悩んでおられることについては、ご同情申し上げます。PTAは入退会自由な任意加入の団体です。個人の意思表示によって任意に退会できます。意思表示は文書により提示されることをお勧めします。もし、貴校PTA側が退会届等を受理できないとか、認めないとかという返信があれば、法務局人権擁護課や県教委ならびに市教委にご相談されることをお勧めします。

    >私も人権110番に同じ内容を質問したところ「人権侵害と言うのは難しい」と回答されました。
    >回答者によって異なるのでしょうか?
    細かい話になって恐縮ですが、あゆこさんが相談された「同じ内容」というのが、小生の場合と全く同じかどうかが微妙に違うのかもしれません。また、「人権侵害」という言葉の定義が法律上のことと、我々一般人が受け止めるニュアンスとが違う場合が想定されます。「人権問題という範疇に該当する」ということと「人権侵害だ」という言葉のニュアンスというか、法律上の定義が違うのかもしれません。

    小生にご返答してくださった上司のかたは、平成25年4月に人事異動となったそうです。ですので、回答者によって異なることも可能性としては否定できません。

    推測ですが、「PTAに関する相談が増えている」ということでしたので、強制・自動加入だけで人権問題として扱うと件数が莫大になる・・・などのリミッターが働いたのかもしれません。先日、同課に電話した時に、「退会できますよね」ってなニュアンスを言われたように記憶しています。「退会届を出したが、退会できないと言われた(文書が来た)」とか、先日のNHKの「あさイチ」で放映された「退会したら、あなたのお子さんが集団登校班に入れませんよ」とかの場合には相談に乗ってくれそうな感じでした。

    人権相談窓口には、(あまり期待をせず)、一人で悩まずどんどん相談したらいいと思います。法律と現実の狭間が少しでも埋まるなら、我々の子どもが大きくなった時には、子どもたちがPTAで悩まされることが少なくなるかもしれません。子どもたちに負の遺産を残したくないと思うのも親心だと思っています。

    我が子が大きくなり、子どもを授かり、その子どもが学校に通うようになったとき、我が子が他人様をPTA関係で悩ませることがないように願っています。

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