2013年3月4日月曜日

要望書に対する学校からの回答-方向性は良好-

滋賀県大津市立某小学校の新入学説明会があった。「入学のしおり」と題した冊子に「口座自動引落」についてのページがあり、給食費4,000円、PTA会費、印刷費、学級費、積立金を引き落とすと書いてあった。

給食費については、校長名で出された別紙があり、給食法に基づき・・・と説明がったが、その他の項目については何ら説明がなかった。

特にPTAに関しては、単に金銭問題だけに止まらず、入退会自由な任意加入の団体であるという説明もなく、本人の意思確認もなく、会費引落の承諾もとらず、学校に提出する「口座引落の書類」であるにもかかわらず、任意団体の会費を自動的に合算で徴収されるという、人権問題の累積のような事態と考えられ、先の要望書となった。既述記事はこちら学校に要望書を提出(後編)

学校長に直接校長室で手渡した時に、弊要望事項(1)~(7)については、「ごもっとも」「常識的な」と仰ってた校長より、正式にどのような返事がくるのか少々心配でもあった。

要望書提出後、約1週間後の2月26日午後6時前後に私の携帯に校長より連絡があった。
(敬称略、挨拶等の会話は割愛)

「(要望書の内容を)PTAの役員さんとも話したが、ご要望の内容はごもっともで、役員さんも本来的な方向でやっていこうと話している。また、新役員さんとも話さないといけない。

PTA会費だけでなく、他の費用についても説明がなかったというのはその通りで、それらについても説明文書を作るが、全てのことはご要望の2月28日までに間に合わない。」

という内容だった。ボクは、

 ・校長はPTAの顧問か参与でもあることから、PTAに関することを発信する前には、常識的な根回しみたいなことが必要であることは理解できる。
 ・しかし、重ねて申しあげるが、ボクは、学校が配布した文書に対して学校が詳しく説明をするように要望しているのであって、PTAさんがどのようになさるとかにかかわらず、学校がちゃんと説明をするように要望していますので、よろしくおねがいします。
 ・2月末には、できる範囲でメールで回答が欲しい。

という内容を申し伝えました。

 そして、2月末には校長よりメールをいただいた。順不同にメモると、

まず、要望書の(8)法務省人権擁護局が「人権問題に該当する」ということについては、大津地方法務局人権擁護課に確認をされたということだった。つまり、校長は、基本的人権である本人の自由意志を確認しないで入会とみなすことが人権問題に該当するという法務省の見解を確認したわけだ。

この件は非常に大きな意味を持つ。今後、従来のような自動入会を実施した場合は、校長(および○○小学校の教職員)は過失ではなく故意に人権問題を起こした=故意に人権を侵害した=故意に人権を蹂躙したという責めを免れないことになる。学校の長としても、教育者としても、そのような行為は許されない。

さて、全文掲載は現段階では割愛するが、要望書の内容は、先日の発言どおり「常識的で、ごもっともな内容」なので、全てその方向で(新旧役員さんとも)検討するというものだった。

字面だけを見れば、ほぼ満額回答にも思えるが、約束されたのは、その方向で検討することなので、結論が変わるかもしれないという一抹の不安がかき消せない。

校長とは一度あっただけで、信頼関係も何もない。どちらかというと、資料も説明もなくPTA入会&会費引き落としを是認/看過してきた側であるので、信頼するに足りる材料は当方には少ない。

しかし、お電話を頂戴したこと、その内容とメールの内容がほぼ同じ方向性であったことは男として二言はないということだったし、当たり前のことができていなかった大津市の教育界なので、評価はしたい。

また、「文書に説明がなかったから、文書で補足?ちゃんと説明してほしい」という一保護者の要望に対して、真っ正面から向き合ってくださり、応えてくださろうとしている姿勢も評価できる。

大津市の教育界も捨てたもんじゃない、少しでもマシになってきていると思いたい。なんといっても愛する我が子が通う学校だから。

気を抜かず、今後も注視していきたい。




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