2013年7月4日木曜日

「違法PTA」は「正統性」がなく、ブラックな団体

前回の備忘録で「正統性」というボクには聞きなれない単語に、少々ひっかっかった。

なんといっても勉強ができなくて、なんとか就職できたものの、「何学部?」と勉強もしなかったのに卒業しただけの学部を聞かれるのが、今でも苦痛でもある。
齢を重ね、今では、(ある人の受け売りで)「の-がくぶ」です。と答えることにしている。相手は、「農学部」だと理解するのが普通なのだが、誤解を解かないといけないので、「No!学・不」と書きますと・・・解説したりする(^^; 

そんなボクにもわかるようにと、木村草太先生のインタビュー記事には「正統性」について、いくつかの言及がなされていた。http://synodos.jp/intro/4633
より引用する。

-*-*-*-*-*-引用開始-*-*-*-*-*-【 】はボクの付記、随時改行をする

【国家の正統性】

国家にとって、正統性の確保は重要な問題です。現代の世界では、どの国家の国民になるかを自分で選ぶことは、原則としてできません。両親の国籍や産まれた場所によって、強制的に国家に加入させられ、その国家のルールに従わせられるわけです。そうなると、どうして国家への強制加入が許されるのか、どうしてその国のルールを押し付けることが許されるのか、ということが当然問題になるでしょう。
この問題への憲法学の答えは、国家が国民から集めた資源を公共の利益のために使うこと、また、国家が国民の人権や自由・平等を尊重することを約束するから、というものです。国家がこうした約束を守ることによって、国家が権力を独占し、国民を強制的に加入させ、ルールに従わせる正統性が確保できるわけです。
そして、いまお話ししたような公共の利益の追求や人権尊重を憲法典に書き込んで、国家の正統性を確保しようとする構想を立憲主義と言います。この構想を前提にした憲法典には、権力分立や人権保障が明記されています。

(中略)

【団体の正統性】

憲法学を勉強することで、個人と団体の緊張関係を意識できるようになります。
人は会社や学校、部活、自治会などさまざまな団体に所属していますよね。そこではこんなことを言う人もいるでしょう。「代表が言っているんだから従いなさい!」「多数決で決めたのに、なぜ従わないんだ?」
あなたが多数派であったら、なんとなく納得してしまうかもしれません。でも少数派だったらどうでしょう。多くの人が賛成しているからといって、どうしても納得できない場合があるでしょう。
そんなとき、もしも憲法学や立憲主義について勉強をしていたら、多数決が万能ではないことに気付くはずです。多数決で物事を決めることに正統性が認められるのは、きちんと少数派を尊重している場合だけだ、ということがわかります。もちろん、少数派に強制しなくてはいけない場合もあるでしょう。そんなとき、なぜそれが許されるのかを意識することはとても大切なことです。
誰もが納得してルールや決定に従うことができるような団体であれば、その団体には正統性があるということになりますし、それがその団体の魅力のひとつになるでしょう。反対に正統性のない団体は、いわゆるブラック」な団体になってしまうのだと思います。

(中略)

違法PTA】【多数決の決定が正統性を失うとき】

―― ところで、どうして「違法PTA」が生まれて、そのまま放置されているんでしょうか?

まず強制加入の方が、事務管理コストが低くすむということが大きいです。入会申請書を集めなくて良い、一定額の会費が毎年入ってくる、役員候補に困らない。運営側からすれば、強制加入は良いことだらけです。そんなわけで、一度、強制加入になってしまったら、そう簡単にはもとに戻ることはなくて、それがそのまま数十年と積み重なって当たり前のことになってしまったのだと思います。
人によってPTAに参加するのにかかる時間的、金銭的、能力的コストはかなり違います。共働き世帯だったり、片親世帯だったりして、平日も、休日も、昼も、夜も、ほとんど時間をとれない人もいます。また、ほかの人と一緒に活動するのがどうしても苦痛だという人もいるでしょう。
その一方で、時間のやりくりが上手で、金銭的にも余裕があり、知らない人とのコミュニケーションが好きで、積極的にPTAに参加したいと思っている人もいます。あるいは、できればやりたくないとは思っていても、ちょっと頑張ればなんとか参加できる人も多いでしょう。

こうした人たちが、たとえば共働きの家庭に「働いているからって逃げるのは許しませんよ」と、悪意もなく言ってしまうことがあるわけですね。

そのように言われてしまった夫婦は、会合に参加するために、家事労働の時間をけずることになる。もしかしたら夕食をつくる時間がなくなって外食になってしまうかもしれない。場合によっては、貴重な親子の時間がなくなってしまうこともあります。

これでは本末転倒です。誰もがPTAに参加することが平等にみえますが、じつは人によって参加コストが違うんですね。
これは、多数決による決定が正統性を失う場合の典型的な場面の一つといえます。

-*-*-*-*-*-引用終わり-*-*-*-*-*-

今回は「正統性」ということで、分かったような・・・(知能指数の限界を感じる)

◆「国家が国民の人権や自由・平等を尊重することを約束するから、というものです。国家がこうした約束を守ることによって、国家が権力を独占し、国民を強制的に加入させ、ルールに従わせる正統性が確保できる」(立憲主義)

◆「誰もが納得してルールや決定に従うことができるような団体であれば、その団体には正統性があるということになりますし、それがその団体の魅力のひとつになるでしょう。反対に正統性のない団体は、いわゆる「ブラック」な団体になってしまうのだと思います。」

◆(前回の記事で引用させていただいたが)「入退会が自由でないPTAや、強制加入させた会員に仕事を押し付けるPTAは、「違法PTA」なんですね。」

いかんせん、「の-がくぶ」出身のボクには、正しい理解がおぼつかない。
今夜の理解度としては、「何ら(PTAの会則や活動や予算執行などの)説明もなく、入学をもって会員とし、給食費と一緒に銀行引落手続きをさせ、役割分担時には出席し理由を公衆の面前で説明しないといけないとしたり、非加入届を出したら、「(期日Pまでに返事がなければ)お子さまは集団登校を希望しないと理解する」などという自校のPTAは「ブラック」であり、「違法PTA」であり、なんら「正統性」をもたない団体だということだろう。

くじ引きで当たった役員さんには、お気の毒なことだと思う。そんな団体にしたのは、歴代役員と声を上げなかったP会員とT会員なのだが、P役員は毎年総入れ替え。対して、校長・教頭は参与や副会長として毎年役員を歴任している。

P連(市PTA連合会、県PTA連絡協議会、日P)に分担金などと称して、一般会員からの会費から金を送金しているが、P連は何か自校や自校の児童に役立つ活動をしてくれた?保険利益や上納金は誰がどのように使っているのか自校P役員はしらないだろうなぁ。

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