2013年7月19日金曜日

非加入届を提出したら・・・その3・・・

自校の公立小学校PTAは、入学説明会での説明は一切無く、学校は公費と一緒に会費を引き落とすと書いており、PTAに関する詳しい説明を文書で求めたにもかかわらず、説明はPTA(P役員)に丸投げで何も説明しない、P役員は入学式後に一枚の紙も配布せず口頭での短い説明しかしなかった。その説明の中にはPTAが入退会自由な任意加入の任意団体である説明はなかった。

まぁそんな団体なので、憲法学者の木村草太氏の定義によると自校のPTAは違法PTA」だ。そんなPTAに「非加入届」を出したら、こちらから言い出したわけでもないのに、「ボクの子どもが集団登校に加わることを、期日までに返事がなければ、希望しないと見なす」と手紙を書いてきた。この経緯は前回の 「非加入届を提出したら・・・その2・・・ 」 に書いた。

お子さまの集団登校を希望しないとみなす」というのは、PTA会員を止めたお前の子どもを差別してやるぞ!という不法行為や脅迫、強要と思える。抗議を含めて、ボクの子どもをどうするつもりか腹を据えて回答せよとお返事をした。

その手紙を出してから1ヶ月近く返事はなかった。大袈裟に言えば、脅迫されたままの状態が続いているとも言えるので、大津市ならびに大津市教育委員会に出向き、経緯の説明や、学校への指導、調査の依頼などをしてきた。その数日後に、再びPTA会長様よりお手紙がやってきた。

これで、ボクの手元にはPTA会長様からのお手紙が2通来たわけだが、この2通を比べるとナカナカ興味深いことがわかりそうなので、書き進めながら、まとめてみたい。

・・・その2・・・から再掲

4)会員でないので、ご希望をお伺いしたい。(4月下旬PTA会長よりのお手紙)
  1.  PTAの配布物の受け取りを希望するか。
  2. 集団登校はPTAの活動。銀様の「旗振り当番」とお子さまの集団登校を希望するか。
  3. 1週間以内に返事がない場合は、1,2とも希望しないとみなす
注)「旗振り当番」というのは、子どもたちが登校する時間帯に、保護者が交差点などに黄色い旗を持って立っている、見守り隊とか呼ばれることもある、その輪番のこと。

この文書を受け取ったのは、ゴールデンウィークの5日ほど前だった。つまり、平日ベースで換算すると、実質3日程度の返信の猶予しかないことになる。ゴールデンウィークは帰省や旅行する家族もある。ボクは、残念ながら、仕事に追われ、1日だけしか休めなかったし、家族サービスもできなかったが(涙)

期日のこともさることながら、「希望を聞く」と書いてあったかと思えば、「希望しないとみなす」と勝手に結論を提示しているのも怒れる。
5月下旬PTA会長よりのお手紙(要旨)
  • 期日がGW中ながら1週間程度は妥当と判断している 
  • 前回の手紙は校長先生、教頭先生とも何度も相談している
  • 集団登下校については、主に「旗振り当番」について聞きたかった
  • 子どもさんの集団登下校参加にはまったく問題ない。ご安心ください。
  • 保険内容の確認が遅くなって、ご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます 

◆4月と5月のPTA会長よりの手紙の考察

 イ)PTAはボクに1週間以内に返事を寄こせと書いてきた =>妥当だ
   しかし、ボクが書いた抗議の手紙への返事は1ヶ月もの間、返事がなかった
  
 ロ)前回の手紙の内容、期日までに返事がないと子どもの集団登校を希望しないとみなす
  という件を校長も教頭も容認していたということ。(合同不法行為の証左)
 ハ)主に「旗振り当番」について聞きたかった =>言い訳
   さりげなく、子どもの集団登校のことでないといいたいのか?
 ニ)子どもさんの集団登下校参加にはまったく問題ない。ご安心ください。

   =>あれっ? これまでPTAの正当性や言い訳をしていたのに、「子どもさんの集団登下校参加にはまったく問題ない。ご安心ください。」とは、実質上の全面修正・訂正じゃない?
 期日までに返事がなければ、ボクの子どもは集団登校を希望しないとみなす!って言ってたのはどうなったの?取り消したの?お詫びして訂正したの?「集団登校参加にまったく問題ない。」って「希望しないとみなす」と書いて寄こしたのはPTAじゃないの?どうなったのだろう???
 「問題ない」って書き方は・・・期日までに返事がなければ、子どもを差別するぞ!って強要罪か脅迫罪だろ?! そんな奴らが、ちょっと上から目線! 過ぎはしませんか?!

 ホ)保険内容の確認が遅くなって、ご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます
  謝罪する場所やその文言がおかしいと思わない?
  ボクが、激高したのは、PTAがボクの子どもの集団登校を希望しないとみなすとしたことだが、謝っているのは、「保険内容の確認が遅くなった」こと?!ちなみに、ボクは、PTAに保険の内容の調査を依頼したことも、質問したこともない。であるにもかかわらず、保険内容の確認が遅れてゴメンねって何のこと?????

 まったく! 違法PTAとは話しが噛み合わないね(^^;

 

自分たちの違法性を修正できないわけだから、自分たちの正当性を主張するしか残らないわけだろうと思う。彼等は、憲法の結社の自由や基本的人権の尊重とか、消費者保護法や消費者教育法とか、脅迫罪や強要罪とか、法律違反や社会規範に反しまくっていることを指摘されても、組織を守ること、会費収入を確保すること、つまり、P役員は知らず知らずのうちに、P連に分担金を上納して天下り組織や保険利権を守ることに終始し、子どもたちのためと言われながら、頭の黒いネズミのために働かされ金を吸い上げられているのであろう。ご奇特なことだ。


何はともあれ、子どもは、非加入届を出す前も、出した後も、今も、集団登校の班に入って元気に学校に通っている。

腹立たしいこともあるが、子どもが人質事件での告訴は一端保留。大津市、市教委、警察にも必要書類を提出したので、今後また何かあれば、合わせ技にもなるかもしれない。手紙を書くのも労力がいるし、何より仕事が忙しいので、違法PTAの相手は時間ができてからにしよう。

それにしても、あの刑事さんの言葉は今でも笑ってしまう(^^)

(アントニオ猪木調で) 「告訴しますか!」


2013年7月4日木曜日

「違法PTA」は「正統性」がなく、ブラックな団体

前回の備忘録で「正統性」というボクには聞きなれない単語に、少々ひっかっかった。

なんといっても勉強ができなくて、なんとか就職できたものの、「何学部?」と勉強もしなかったのに卒業しただけの学部を聞かれるのが、今でも苦痛でもある。
齢を重ね、今では、(ある人の受け売りで)「の-がくぶ」です。と答えることにしている。相手は、「農学部」だと理解するのが普通なのだが、誤解を解かないといけないので、「No!学・不」と書きますと・・・解説したりする(^^; 

そんなボクにもわかるようにと、木村草太先生のインタビュー記事には「正統性」について、いくつかの言及がなされていた。http://synodos.jp/intro/4633
より引用する。

-*-*-*-*-*-引用開始-*-*-*-*-*-【 】はボクの付記、随時改行をする

【国家の正統性】

国家にとって、正統性の確保は重要な問題です。現代の世界では、どの国家の国民になるかを自分で選ぶことは、原則としてできません。両親の国籍や産まれた場所によって、強制的に国家に加入させられ、その国家のルールに従わせられるわけです。そうなると、どうして国家への強制加入が許されるのか、どうしてその国のルールを押し付けることが許されるのか、ということが当然問題になるでしょう。
この問題への憲法学の答えは、国家が国民から集めた資源を公共の利益のために使うこと、また、国家が国民の人権や自由・平等を尊重することを約束するから、というものです。国家がこうした約束を守ることによって、国家が権力を独占し、国民を強制的に加入させ、ルールに従わせる正統性が確保できるわけです。
そして、いまお話ししたような公共の利益の追求や人権尊重を憲法典に書き込んで、国家の正統性を確保しようとする構想を立憲主義と言います。この構想を前提にした憲法典には、権力分立や人権保障が明記されています。

(中略)

【団体の正統性】

憲法学を勉強することで、個人と団体の緊張関係を意識できるようになります。
人は会社や学校、部活、自治会などさまざまな団体に所属していますよね。そこではこんなことを言う人もいるでしょう。「代表が言っているんだから従いなさい!」「多数決で決めたのに、なぜ従わないんだ?」
あなたが多数派であったら、なんとなく納得してしまうかもしれません。でも少数派だったらどうでしょう。多くの人が賛成しているからといって、どうしても納得できない場合があるでしょう。
そんなとき、もしも憲法学や立憲主義について勉強をしていたら、多数決が万能ではないことに気付くはずです。多数決で物事を決めることに正統性が認められるのは、きちんと少数派を尊重している場合だけだ、ということがわかります。もちろん、少数派に強制しなくてはいけない場合もあるでしょう。そんなとき、なぜそれが許されるのかを意識することはとても大切なことです。
誰もが納得してルールや決定に従うことができるような団体であれば、その団体には正統性があるということになりますし、それがその団体の魅力のひとつになるでしょう。反対に正統性のない団体は、いわゆるブラック」な団体になってしまうのだと思います。

(中略)

違法PTA】【多数決の決定が正統性を失うとき】

―― ところで、どうして「違法PTA」が生まれて、そのまま放置されているんでしょうか?

まず強制加入の方が、事務管理コストが低くすむということが大きいです。入会申請書を集めなくて良い、一定額の会費が毎年入ってくる、役員候補に困らない。運営側からすれば、強制加入は良いことだらけです。そんなわけで、一度、強制加入になってしまったら、そう簡単にはもとに戻ることはなくて、それがそのまま数十年と積み重なって当たり前のことになってしまったのだと思います。
人によってPTAに参加するのにかかる時間的、金銭的、能力的コストはかなり違います。共働き世帯だったり、片親世帯だったりして、平日も、休日も、昼も、夜も、ほとんど時間をとれない人もいます。また、ほかの人と一緒に活動するのがどうしても苦痛だという人もいるでしょう。
その一方で、時間のやりくりが上手で、金銭的にも余裕があり、知らない人とのコミュニケーションが好きで、積極的にPTAに参加したいと思っている人もいます。あるいは、できればやりたくないとは思っていても、ちょっと頑張ればなんとか参加できる人も多いでしょう。

こうした人たちが、たとえば共働きの家庭に「働いているからって逃げるのは許しませんよ」と、悪意もなく言ってしまうことがあるわけですね。

そのように言われてしまった夫婦は、会合に参加するために、家事労働の時間をけずることになる。もしかしたら夕食をつくる時間がなくなって外食になってしまうかもしれない。場合によっては、貴重な親子の時間がなくなってしまうこともあります。

これでは本末転倒です。誰もがPTAに参加することが平等にみえますが、じつは人によって参加コストが違うんですね。
これは、多数決による決定が正統性を失う場合の典型的な場面の一つといえます。

-*-*-*-*-*-引用終わり-*-*-*-*-*-

今回は「正統性」ということで、分かったような・・・(知能指数の限界を感じる)

◆「国家が国民の人権や自由・平等を尊重することを約束するから、というものです。国家がこうした約束を守ることによって、国家が権力を独占し、国民を強制的に加入させ、ルールに従わせる正統性が確保できる」(立憲主義)

◆「誰もが納得してルールや決定に従うことができるような団体であれば、その団体には正統性があるということになりますし、それがその団体の魅力のひとつになるでしょう。反対に正統性のない団体は、いわゆる「ブラック」な団体になってしまうのだと思います。」

◆(前回の記事で引用させていただいたが)「入退会が自由でないPTAや、強制加入させた会員に仕事を押し付けるPTAは、「違法PTA」なんですね。」

いかんせん、「の-がくぶ」出身のボクには、正しい理解がおぼつかない。
今夜の理解度としては、「何ら(PTAの会則や活動や予算執行などの)説明もなく、入学をもって会員とし、給食費と一緒に銀行引落手続きをさせ、役割分担時には出席し理由を公衆の面前で説明しないといけないとしたり、非加入届を出したら、「(期日Pまでに返事がなければ)お子さまは集団登校を希望しないと理解する」などという自校のPTAは「ブラック」であり、「違法PTA」であり、なんら「正統性」をもたない団体だということだろう。

くじ引きで当たった役員さんには、お気の毒なことだと思う。そんな団体にしたのは、歴代役員と声を上げなかったP会員とT会員なのだが、P役員は毎年総入れ替え。対して、校長・教頭は参与や副会長として毎年役員を歴任している。

P連(市PTA連合会、県PTA連絡協議会、日P)に分担金などと称して、一般会員からの会費から金を送金しているが、P連は何か自校や自校の児童に役立つ活動をしてくれた?保険利益や上納金は誰がどのように使っているのか自校P役員はしらないだろうなぁ。